AOAO SAPPORO

AOAO SAPPORO — 都市型水族館/マルチセンサリーブランディング
プロジェクトの背景
AOAO SAPPORO は、札幌の中心街に位置する都市型水族館です。
開業の約2年前から、体験型ブランディングを統合する感性ワークショップを開始し、多様な専門企業との協業によって、五感を統合した空間デザインを導入しました。
都市の中で、一度感覚を静め、生きものの気配に耳を澄ませる。
AOAO SAPPORO は、生物を“観察する”だけの場所ではなく、同じ時間や呼吸を共有しながら、生きものと静かに対話できる空間体験を目指しています。
リサーチ — 水族館が持つ感性価値を言語化する
設立メンバーが持つ、まだ言葉になりきっていないイメージや感覚を、アートや身体表現を用いた感性ワークショップによって丁寧に言語化しました。
複数回のワークショップを通じて、人と生きものとの距離感、静けさ、没入感といった、この水族館が持つべき感性価値を構造化。その価値をもとに、各フロアにおける五感体験のコンセプトデザインを設計しています。
設計 — 五感体験と共通価値をつなぐブランドデザイン
各フロアの体験コンセプトに合わせて、3種類のオリジナルフレグランスを調香し、それぞれ異なる空間へ導入しました。
また、経営・企画・飼育・運営といった異なる役割を持つチームが、一つの施設として共通の価値観を共有できるよう、マルチセンサリー・ブランドブックを制作しています。
KANSEI Design 独自のブランドブック制作では、複数の非言語ワークショップを通じて、組織の内部に存在する感覚や価値観を丁寧に抽出し、一つのブランドの世界観として編み上げています。
絵本のような世界観の中に綴られた言葉は、社内のブランディングメンバーから抽出された言語をもとにコピーライティングされており、一人ひとりが自分自身の物語として共感できるブランドブックとなっています。
アウトプット — 水族館体験を記憶として持ち帰る
館内で体験した記憶を香りとともに持ち帰っていただけるよう、空間で使用しているオリジナルフレグランスを商品化し、ギフトショップで販売しています。香りは単なる空間演出ではなく、訪れた体験や感情を想起させる“記憶のメディア”として機能しています。
また、言葉だけでは伝えきれないフレグランスやアロマコロジー体験を伝えるため、特設アロマコロジーサイトを制作しました。カードを用いたコミュニケーションデザインにより、香りに込められたメッセージが、ウェブサイト上でより解像度高く共有・拡張される設計となっています。
さらに、KANSEIグループのアート部門であるNEKIRIKI Productionのアーティストたちが参加し、館内で香りを用いたアートイベントを企画・実施しました。香りとアートが重なり合うことで、水族館は“生きものを展示する場所”から、人と自然が感覚的につながり直す場へと変化していきます。
提供サービス
- マルチセンサリーブランディング戦略設計
- マルチセンサリー空間コンセプトデザイン
- オリジナルフレグランス開発
- 空間アロマ導入設計
- マルチセンサリー・ブランドブック制作
- オリジナルアロマ商品の企画・製造
- マルチセンサリーガイドライン/ウェブ制作
- アートイベントの企画・実施