TRC

図書館流通センター(TRC)— 公共図書館/空間アロマと五感の快適性検証

プロジェクトの背景

図書館流通センター(TRC)は、全国600館以上の図書館を運営する図書館専門企業です。

本の貸し出しだけではなく、次世代の図書館が持つ新しい社会的意義や価値を探求し、利用者の快適性を高める空間アロマや自然音システムなど、五感を活用した新しい図書館体験の開発を行っています。

図書館を、単に知識を得る場所ではなく、感覚を整え、静かに思考と向き合うための環境として再設計する。
TRCとのプロジェクトでは、人が長く心地よく滞在し、深く集中し、自分自身の思考へ没入していくための感覚環境づくりを目指しています。

また、図書館での体験を学びや地域とのつながりへと広げるため、感性を活用した体験型プログラムも共同開発し、人々に長く愛される図書館サービスを提供しています。

リサーチ — 図書館における快適性と感性価値の検証

2015年に日本感性工学会で発表した共同研究では、全国の図書館における快適性を検証し、快適な図書館空間に必要な感性要素を明確化しました。
人は図書館という静かな空間の中で、どのように呼吸が落ち着き、集中し、思考を深めていくのか。
その身体感覚と心理状態を、空間・香り・音環境との関係性から多角的に分析しています。
研究結果をもとに、図書館空間に最適な香りを選定・導入しました。
公共空間であるため、香りは強く主張するのではなく、空間に静かに溶け込むレベルで設計されています。
香料の安全性や、空間に拡散する濃度に至るまで細かな検証を重ね、年齢や感覚特性の異なる利用者一人ひとりに配慮した設計を行っています。

設計 — 学びと感覚をつなぐマルチセンサリーデザイン

図書館での香り体験を、読書や学びへと自然につなげるため、アロマコロジーサイトを制作しました。
また、利用者向けの感性ワークショップも企画・実施し、五感を通じて地域や知識への興味を深める体験型サービスを展開しています。
さらに、読書に適したオリジナルフレグランスも開発。
利用者が自宅でも好きな時間に使用できるようにすることで、読書に必要な「集中」や「創造性」を促し、深く思考へ没入できる感覚環境を日常へと拡張しています。
香りの導入は、図書館スタッフと利用者とのコミュニケーションにも変化を生み出しました。
香りをきっかけに自然な会話が生まれ、空間への愛着や滞在体験の質が高まり、図書館サービスそのものへの評価向上にもつながっています。

アウトプット — 地域と感性をつなぐ図書館体験へ

各地域の自治体と連携したイベント企画・実施も行い、香りを取り入れた感性体験を通じて、地域の風土や記憶に触れながら、地域について感覚的に学べる場づくりを行っています。
図書館は、本を読む場所にとどまらず、人と地域、人と知識、人と感覚を静かにつなぎ直す場へと変化しています。
マルチセンサリーデザインを取り入れることで、図書館で過ごす時間そのものが、思考を深め、感覚を整え、自分自身と静かに向き合う体験へと発展しています。

提供サービス

  • 図書館でのマルチセンサリーデザイン共同検証
  • 図書館の空間アロマの導入
  • オリジナルアロマ商材の企画・製造
  • 香りのコミュニケーションデザインの導入
  • マルチセンサリーガイドライン・ウェブ制作
  • マルチセンサリーデザイン研修(社内向け)
  • 香り・感性デザインワークショップ(利用者向け)
  • 自治体とのマルチセンサリー環境教育(イベント企画・実施)