空間アロマ

ゆっくり流れる時間の中で、生物と対話をして地球の未来を考える。そんな思いを感じることができる AOAO SAPPOROでは、多様な水の生物と人間がフラットな関係で空間を共有するような香りをデザインしています。
従来の水族館とは違って、それぞれのフロアの個性を体感できる場所。力強い生物とのつながりや、生き生きとした美しさを感じられる空間。そしてそこにはさりげなく、それでいてこだわり抜いた香りが添えられています。
自然に包み込まれるような安心感を感じながら、生物との対話を楽しむことができます。

入り口はバックヤード。CONNECTは、本来は非公開の現場をオープンにすることで来館者とのコミュニケーションが生まれ、多様な知識が融合し、人間と生物がつながり、環境を考えるきっかけをつくります。
生物のプロが専門知識を持ち寄るラボラトリーは、バックヤードとして生物のお世話をするのはもちろん、研究し、企画を練り、水族館を拠点とした活動を創出する実験とイノベーションの舞台です。


美しい水景に、ミクロの地球を感じてほしい。
SCOPEは落ち着いた照明と音楽と共にしっとりと漂う香りの空間で、水槽の中に表現された美しい生態系を楽しむことができます。美術館の作品のような美しい水槽の中で、小さな生物達の生きる世界が描かれています。魚が出す二酸化炭素で水草が光合成し、それによって生まれた酸素で魚たちが呼吸する。そんな自然の循環がここにあります。


ペンギンの行動量を増やすため、六角形のブロックを組み替えられる世界初* のオープン型水槽を導入し、22 時までの営業に合わせてナイトタイムが訪れる照明プランに。1日を通じて、また四季を通じて変化するペンギンの群れを、息づかいが感じられるほど近くで観察できます。
*陸場の形状を変化できるペンギンの水槽を使用している動物園・水族館は世界初(「ペンギン会議」調べ)


COMMONSフロアのペンギンズでは、「レモン」と「ソルト」をベースに流氷を思わせるように
調香していますが、この香りにはもう一つ意味があります。
人間は10000種類のにおいを嗅ぎわけられるとも言われていますが、
ペンギンは嗅覚が退化して「すっぱい」と「しょっぱい」の2種類の味しかわからないという
研究結果があります。*
息づかいが感じられるほど身近にペンギンと対面できるこのゾーンは、
生物のにおいを抑えてお客様がここちよく過ごせるように
爽やかな香りでマスキングをすると同時に、その香りをきっかけにペンギンの特徴を学べるよう
「すっぱしょっぱい」香りが調香されています。
五感で感じる水族館は、観察するだけでなく、香りを体感することからも、
生物の特徴を学ぶきっかけをつくります。
*引用論文: H Zhao, Molecular evidence for the loss of three basic tastes in penguins. Current Biology,?25(4), R141-2
香りは用途に応じて、IFRA(国際香化粧品香料協会*)という機関でグローバルに細かく原料の安全性ガイドラインが設定されています。そして多様な用途に使用される数千以上の香料原料をどのように製品化するかは、研究機関で検証・精査された上で、毎年ガイドラインが改訂されています。日本では空間アロマは法的には安全性基準を設けていませんが、私たちはグローバル基準を適応し、空間アロマに対してもIFRAの安全性ガイドラインに沿って香りを提供しています。また、香りを演出する空間の換気状態、空気の流れ、濃度なども専門家が確認の上、控えめなレベルで香りを空間に拡散していますので、安心してお楽しみいただけます。
*IFRA実施要綱について (日本香料工業会ウェブサイトより)https://www.jffma-jp.org/fragrance/safety/ifra-rifm.html
香りで科学的にハッピーな気分をサポート
CONNECT, SCOPE, COMMONSの香りのデザインは効果性を検証した研究論文を世界中から収集。その研究結果の信頼性を専門家チームで検証しました。信頼性の高い研究結果から、AOAOの各ゾーンでの体験に必要な心理状態をサポートする香り成分を選択。それらを基軸に世界で活躍する調香師が「ハッピーな気分」をサポートする香りを制作しています。
CONNECTの香りに使われているグリーンリーブは、草原のイメージを想起するだけでなく青葉に含まれるtrans-2-hexenal とCis-3-hexenolは、ストレスを軽減( Nakashima et al, 2004) オレンジは、不安レベルを低くポジティブなポジティブな気分をもたらしたり(Lehrner et al, 2000) 、主観的な注意力・各勢力を増加させる(Hongratanaworakit et al, 2005) と共に疲労度の軽減に寄与します。(Ahmadya et al, 2019) 松は副交感神経優位でリラックスするだけでなく(Ikei et al., 2016)抗炎症作用、抗菌作用、鎮痛作用、抗ストレス作用(Suntar et al., 2012)も検証されているため、エントランスで心理的にも清められるような清々しい気分にしてくれます。
SCOPEに使われているラベンダーは副交感神経優位でリラックス(由留木ら, 2012)しながらも、ベルガモットは主観的にポジティブな気分へと変化を導き(Han et al, 2017)、まるで美術館のようなネイチャーアクアリウムをゆったり鑑賞できます。
COMMONSのレモンは、記憶力・集中力の向上(Zhou et al., 2009; Manley, 1993)心拍数の増加によるパフォーマンス向上(Jellinek, 1997)などの研究結果が出ており、それと同時にボジティブな気分への誘導の結果もあるため(Kiecolt‐Glaser, 2008 )、元気なペンギン達と一緒に気分も元気になっていくような心理変化をサポートします。
AOAOの香りは、各空間のテーマに合わせた情景を想起させるだけでなく、生物とゆっくり対話ができるような気分をサポートするように科学的にデザインされています。






人間は 10000 種類以上の香りが嗅ぎ分けられると言われており、香り分子を受け取る嗅神経は、「情動と記憶」を司る脳の部分に直結しています。香りは脳を活性化させるため、嗅覚からの情報をベースに創造性を向上させる感性デザインのワークショップを開催しています。香りを使って独自の創造性を開発するワークショップは、多様な企業の人材開発部門でも取り入れられています。
AOAO SAPPOROでは五感を使った体験から感性を開いていくような香りを開発。日常生活でも香りを手軽に使うことで、気分を変えてハッピーな気持ちになることが可能です。
AOAO SAPPOROの香りの体験から、自分にあった香り探しなど専門家のアドバイスも受けられます。お問い合わせからお気軽にご連絡ください。




感性デザインとは?
感性デザインとは、デザイナーと各分野の専門家がチームを組んで視覚、聴覚、嗅覚、触覚、味覚を空間やプロダクト、そしてコミュニケーションのデザインに組み込んでいく新しいデザイン領域です。五感に関連するそれぞれのデザインを、実証ベースで客観的に判断しながら、統合させていくことで最終的なユーザーの体験価値を向上させます。五感のデザインと専門家による知見を融合させて新しい価値創出をしていくプロセスをマネジメントしています。
空間デザインと体験デザインを融合させる
AOAO SAPPOROでは各フロアでその空間での体験をサポートする気分に変換できるような香りを導入しています。通常のインテリアデザインとは異なって、香りは目に見えないため、それぞれが情緒的に何かを感じ取れるようなデザインソリューションです。五感で感じることで、思考とは離れて感覚的つながりを感じ、言葉の通じない生物たちとの対話をサポートする空間づくりをしています。
そして香りと共に体験した対話の時間は、素敵な思い出となって長く記憶に残ります。
感性デザイン適応
感性デザインは、空間とその場の体験を五感でつなげていく働きもします。空間アロマや音響は、空間装飾の要素でもあり、その場にいる人がその空間とつながる体験を深めていく五感の要素でもあります。
AOAO SAPPOROのブランドエクイティと理想とするユーザー体験・心理に合わせて実績ある調香師がオリジナルフレグランスを調香しています。
空間コンセプトに合わせて施された内装デザインに対して、同一空間でのユーザー体験を最適化する香りを客観的に印象評価し、選択しています。デザイナーや決定者個人の香りに対する嗜好性ではなく、五感の研究機関である KPC が独自のブランド体験を助長させる空間アロマの評価工程を設計し、客観的に香りサンプルを比較して、最適な香りを選択しています。
五感の研究機関である KPC がブランド体験を助長する香りの原料やそれぞれの香りが想起するイメージの言語分析を行い、感性デザインが施された空間での香りの体験をロジカルに理解できるメッセージ開発を行っています。
アロマの効果性を検証する研究結果の信頼性を専門家チームで評価し、生理機能や心理状態がポジティブに影響する原料を選択しています。そして実証ベースで選択された香り原料を基軸に、AOAO SAPPOROでの体験をサポートするアロマを独自に開発しています。香りでその空間に流れる時間をゆったりするだけでなく、生物との対話が素敵な思い出として記憶に残るように嗅覚と記憶の検証を続けています。
香りを使った感性デザインワークショップを実施し、感性を刺激する香りの使い方を紹介。ユーザーの香りに対する知識向上だけでなく、嗅覚を使った創造性向上のデザインワークショップも組み込むことで、ユーザー同士のコミュニケーション強化にもつながります。
香りを体験する空間にQRコードが入ったカードを設置。
QRコードより誘導させる特設サイトで香りのデザインを解説。複雑な香りの説明を現場スタッフが対応する必要がありません。
香りに興味を持ったユーザーに対して、働き方をサポートする香りの使い方を個別にアドバイス。ユーザーからの香り・嗅覚全般の問い合わせに対して専門家チームが対応します。