2024.01.31(木)19:00~20:30
~幸せな働き方を考える~ 香り・感性デザインを使った自己表現ワークショップ@ 東京ミッドタウン八重洲」が開催されました。参加者には始めに心理的ウェルビーイングの自己評価と色彩を使った働き方調査を実施。解答後すぐに研究者が評価を集計し、ワークショップの最後に個別に分析結果が渡されました。色を使った働き方の調査は、色彩から言語変換する独自の感性デザイン手法で、働く喜びやストレスなどの定義を明確に言語化しました。元気な状態から疲労した状態へ変化する段階を色で示して言語を分析すると、曖昧な定義が明瞭化されます。ワークショップでは、元気のない色が褪せたような薄い色になるタイプと、濁ったような濃い色に変化するタイプが見られました。色が褪せてくるタイプは、自分の活力が弱くなっている状態を「元気がない」と呼び、濁った色に変化するタイプは、流れが滞って固まっている状態を「元気がない」と表現していました。幸せな働き方を追求する場合、まず言葉の定義を明確に理解することが重要であることが示されました。
講師の柳川氏からグローバル企業で取り入れられている香りのブランディングを説明。企業のブランド体験を情緒的にそして記憶に残るようにするため、香りを効果的に活用している事例も紹介されました。後半では、非言語表現を言語に変換するクリエイティブワークを実施。世界で活躍する舞踊家CHIE NORIEDA さん(舞踊団バリアージ主宰)を講師に迎え、手や目の動きを使った身体表現で自分自身のことを伝えるワークをしました。複雑な構成でブレンドしている企業の香りも踊りで表現し、その動きから想起されるものを言語に変換するワークを通じて、非言語を言語に変換するプロセスを体験しました。
参加した皆さんからは、香りを踊りで表現して言語に変換するのは面白かった、感性を定量化したり言語化することができるのは目から鱗でした、などの感想が多く寄せられました。色や香りを感覚的に学ぶだけではなく、企業のブランド表現や戦略として効果的に使う方法も紹介された有意義なワークショップとなりました。
KANEI Design Limited では、感性デザインのワークショップを定期的に実施することで、マルチモダルデザインの設計法や評価法、各感覚刺激のビジネス分野での適応方法などを学べる場を提供しています。